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釉裏紅五雲龍紋折沿大盤 賜 与 官 器 ※ 明、建国後の最初期の入貢 (朝貢)の記念の官器 推定製作年代 1372年頃 14世紀 口径 45.0cm |
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良好に発色した元様式の五雲龍紋釉裏紅大盤である。 釉裏紅瓷器が発見されるのは、地域的に東南アジアが中心である。 元末〜晩期に釉裏紅の交易用作品が作られ渡海した事がある。 しかし、この釉裏紅大盤は交易用ではない、 「賜与」のために作陶されている官器である。従って胎土は極めて良質な白磁土である。 新国家、「明」の最初の皇帝、洪武の頃、 それ以前に龍や鳳凰の図柄の使用が乱れていたために発生した皇帝の地位の低下等を 鑑み、龍、鳳凰の図の使用について発布した勅(みことのり)の中で、 龍、鳳凰は王族や朝廷のみの使用を許した。 大盤に描かれた五龍の爪は三本である。 五龍を描いている事が極めて重要であろう。 のちの清朝時代には官窯で、 この大盤を写した官器が出現している。 琉球王国が中国の新国家である 明、に入貢 (朝貢)したのは1372年である。 (特徴) 大盤の胎土は見込み部分が厚い。 これは、青花大盤の焼成より高温を釉裏紅瓷器が必要としたための補強の厚みである。 従って重い。 |