鶏紋高足(馬上)杯 (チキンカップ) 景徳鎮窯 お問い合わせ gs. 001 「大明成化年製」銘 明時代 口径 7.4cm 器高 8.5cm |
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豆 彩 この高足杯の形状は明初、宣徳年代の高足杯の様式である。 明、成化年代には宣徳年代の器形やデザイン(紋)にあたるものが存在する。 この高足杯の彩色の一部に成化五彩の民窯の碗に施された顔料があり、 それは後の時代の倣作の色彩にはない独特のものである。 また、釉中の気泡は常態のものより多少大きい。 気泡が釉皮下で土かせにより破裂して赤茶色の粉状の土が気泡内に入り、 杯の内側が少々汚れている。 高足杯の部分は透光するほど薄く軽い。 また打音も長く響く軽い音色である。 旧蔵者は5年前に他界した海外のビルオーナーで、 約32年前に香港でこの杯を買い求めた経緯がある。 ※ この鶏図と同じデザインをもつ杯は景徳鎮珠山の遺跡(物原)の 成化層より出土している。 それは加彩(釉上彩)されずに破棄された青花釉下彩で親子の鶏図を 描いているが、その描線はこの高足杯とよく似た特徴をもっている。 |