商品詳細  

  
 成 化 親 子 鶏 図 馬 上 杯  ≪チ キ ン カ ッ プ≫   参 考 品

                                                  
( 参 考 資 料 )

    
 『大 明 成 化 年 製』 銘

       景 徳 鎮 官 窯 「欽 限」

       口 径  7.4cm 

       器 高  8.5cm
 

 
 
    チ キ ン カ ッ プ  「大 明 成 化 年 製」 の 五 彩 器 に つ い て。

   元 末 14 世 紀 に 緑 色 釉 ( 酸 化 銅 ) と 赤 朱 色 釉 ( 酸 化 鉄 ) を 用 い て 描 い た

  「 赤 絵 獅 子 文 瓶 … 東 博 蔵 」 が 作 ら れ て い る。

  そ の 後 の 明 初 15 世 紀 前 半 に 景 徳 鎮 宣 徳 官 窯 で 五 彩 の 器 が 作 ら れ た 事 は、

  遠 く 10 〜 13 世 紀 の 頃 に、 中 国 北 部 地 域 で 作 陶 さ れ た

  宋 三 彩 や 遼 三 彩 の 系 譜 が あ る。

  ま た 、 そ れ ら は 間 接 的 に は、 唐 三 彩 の 影 響 を 受 け て も い る。


   
   明 初 の 五 彩 は お も に 宣 徳 年 代 ( 1 4 2 6 ~1 4 3 5 年) に

   景 徳 鎮 で 確 立 さ れ た そ の 遺 作 が 伝 来 して いる。 

      ( 例 ) 五 彩 蓮 池 水 禽 文 鉢

   そ の 鉢 の 五 彩 は 釉 下 の 酸 化 コ バ ル ト の 青 い 顔 料 と 釉 上 彩 で あ る 酸 化 鉛 を

   含 む 赤 ( 朱 ) ・ 緑 ・ 茶 ・ 黄 ・黒 の 色 釉 を 主 に 用 い て る 。( 低 温 度 の 焼 成 、接 着 )

   し か し 、色 釉 ( ,釉 ) は 、そ の 材 料 か、 ま た は 酸 化 鉛 の 量 の 多 少 の 違 い か、

   焼 成 未 熟 な た め に 硝 子 釉 の 質 に は 程 遠 い マ ッ ト 調 ( つ や 消 し ) で あ る。


   と こ ろ で 表 題 に 記 し た わ か り に く い チ キ ン カ ッ プ 「 成 化 五 彩 」 は

   闘 彩 と も 呼 称 さ れ て い る が 宣 徳 官 窯 を 下 敷 き に し て い る と 考 え ら れ る。

    「 闘 彩 」 は 俗 称 の 「 ぬ り 絵 」 の よ う に 釉 下 に コ バ ル ト で 描 い た デ ザ イ ン に

   透 明 釉 を 掛 け て 焼 成 し た 上 に 色 釉 を 塗 っ て 完 成 さ せ て い る。

   マ ー ケ ッ ト に 大 量 の 清 朝 の 倣 古 品 や、 現 代 の コ ピ ー 品 が 溢 れ て い る 事 で

   さ ら に チ キ ン カ ッ プ は 判 別 が 極 め て 難 し い。

   私 が 、私 の 真 品 を 基 本 に 調 べ た 一 部 は 胎 土 の 良 悪 、

   打 音 の 聞 き 分 け で 理 解 で き る 部 分 が 多 い。

   ま た 釉 上 彩 の 塗 り 方 や 、 塗 り 「 ム ラ 」 も 参 考 に し て い る 。

   加 え て 、 酸 化 コ バ ル ト ( 呉 須 ) の 質 も 、「 運 筆 の く せ 」 も 参 考 に な る と 思 っ て い ま す。

   ま た 「 器 形 」 も 大 事 で あ る。
   
 
       ( 参 考 資 料 )

    
①   明 の 五 彩   矢島 律子編著者

                             中 国 の 陶 磁 9 監修  長谷部楽爾

       図版10  

      五 彩 鶏 文 高 足 杯 ( チ キ ン カ ッ プ ) 「 大 明 成 化 年 製 」 一 行 銘



    ②   海のシルクロード蔵品   

       五 彩 双 龍 文 水 注 「 大 明 成 化 年 製 」 角 印 内 楷 書 二 行 銘

             
イ ス ラ ム 様 式 水 注

             
ト デ 形 雲 文 ( 宣 徳 様 式 )

             双 龍、 花 卉 文。