商品詳細   

   青花鳳凰紋大盤        漳 州 窯      お問い合わせ               sk. 007

       明 末

             径    31.5cm     器高     8.3cm

         


        直径30センチ前後の大皿のサイズは、14世紀の景徳鎮染付(元様式青花磁器)

       にも共通していて多作である。

       この大皿は見込みにドーナツ形の釉ぎを作り、ドーナツの中心には染付で

       寿の文字を簡略化して書いている。(おそらく字もろくに勉強できなかった人々か)

       しかし、染付の筆は一羽の鳳凰を筆太に勢いよくデッサンしている。

       実に適格に主体を捕えている。

       職人の技は、日々の糧を得るための量産の中で研ぎすまされ、現代の芸術家の筆を凌ぐようだ。

       ところでこの皿について、当初、その製作年代を明の末期としていたが、

       先日、まったく同手の合子に描かれた元様式の唐草紋を発見した時に、

       ほぼ確定的に明15世紀に変更した経緯がある。

       胎土からは鉄分がピンク色に滲み出て、朝焼けのような景色の窯変が雅趣をそえている。

       慶賀な大皿一枚である