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   三彩印花花卉紋盤                   お問い合わせ     ¥  480,000    ss.005


      遼 (契丹)  10世紀前半期

      口径   17.9cm

      器高    3.8cm

           倍 率 25.7 の 写 真 
   倍率 200 の マイクロスコープ で 撮 影 の 写 真 
 

   唐が10世紀初頭に滅亡すると同時に遊牧の民、契丹(遼)が建国している。

   遼王朝は太祖の耶律阿保機が皇帝を称してから滅亡まで9代、約200年を数える。

   唐や契丹は古くより鮮卑とよばれた北方民族の血筋に連なる集団で、

   唐滅亡の年を建国の年と位置づける契丹は唐の継承者とする気概もあったようだ。


   よく識られた遼三彩と違い、すくなくとも10世紀の契丹工芸は

   形式的な唐代工芸には見られない伸びやかな草花の表現や生命力を感じさせる。

   この三彩釉を用いた印花の合子や花卉紋盤にはまだ唐のイメージが残り、

   貢品?といえどもその完成度は11〜12世紀の遼三彩よりはるかに高い。


   合子・盤・枕・動物俑が確認されている。

   合子(盒)や花卉形の盤(皿)には白く美しい直径1〜2ミリ程の針目跡が三角点に残っている。

   のちの時代の遼三彩の目跡とは異なる。