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紅釉印花雲龍紋盤 お問い合わせ ky. 001 賞 賜 官 器 明 永 楽〜宣 徳 15世紀初 口径 32.0cm 器高 4.4cm |
酸化銅による紅色を発色(還元焔焼成)させる技術が盛期を迎えたのは 明初の永楽〜宣徳の頃であろう。 酸化銅から得られる紅色を施した器は、元 14世紀前半期に 始めて見られるようになった。 それ以前は、謂る宋赤絵(金時代)で知られる器物の釉上への酸化鉄の 顔料による赤い彩色が中心であった。 元末から明初期(洪武)の戦乱で良質の酸化コバルトの入手が難しくなり、 青花(染付)作品が減ったのは洪武期であったが、 その代わりに焼成の極めて難しい酸化銅の紅色を使用した一時期があった。 この銅紅釉(銅紅硝子)で加彩した印花(型押し)による迫力ある雲龍紋の大皿(大盤)は 数少ない一品である。 類品には明洪武の瑠璃褐釉雲龍紋盤(大英博物館)があり、 五爪の龍紋が印刻されている。 宮廷御用品であったとみられる。 |