気になる情報  
 
    ──鈞窯の新たな編年──

 「中国の鈞窯研究についての発表」について。

 いままでに金時代の作とされていた、
 鈞窯の紫紅釉や澱青釉、紫釉の器の中で
 一から十の番号のある花盆や水盤、尊が、
 2004年に河南省の遺跡から出土した
 破片を研究したところ、明時代14〜15世紀の作と変更されている。

  鈞窯の器の写真  

 一から十の番号の件は長く論争されたが、
 2006年11月に「中国深セン『官鈞』磁器学術検討会」
 が開かれ活発な議論の末に、
 上記のように明時代初期の作と結論付けられた。

 ちなみに鈞窯は宋時代より万暦の頃まで活動し、
 その初頭の宋時代の作には「官窯タイプ」もあるとのことです。

            
                        2007年5月19日
                             東洋陶磁学会総会に於いて。