商品詳細   

     青花魚藻紋折沿大盤(元染付)    景徳鎮窯        売却済  有難うございます


   元 14世紀

      口径   約47.5cm 

     この大皿、完全な姿であれば、
     今日の国際価格が約一億円を中心としているそうだ。

     絵の具(青料、酸化コバルト)は輸入物を使用している。

     大皿の中央の魚は、下目使いで水草の下に隠れた餌を狙っている。
     その魚は「春つげ魚」の俗称をもつ、けつ魚という魚でハタの仲間である。
     もちろん中国の吉祥紋のひとつで早春に大河にのぼる魚と聞く。

     この大皿の胎土の厚みは口沿部で約8ミリ。 口径は47.5センチ。
     この大皿の器形は近隣(浙江省)の龍泉窯にもある。
     この大皿は、元時代の画家が一人ですべてを描いた貴重な逸品である。


     またこの様に胎土にコバルトで描き透明釉を掛けて焼き上げた染付は、大部分が
     描かれた主紋と副紋の描き手(職人)は別のようである 。

     中国の分業化は、
     胎土作りからロクロ技術者、また描き手、そして焼成する職人まで、全部が異なる。


     ところで、この大皿の発見は約35年前で、
     皿の補修は往時の技術者の仕事である。
     景徳鎮白瓷のこの大皿の当時の買い手は西アジアの地域から始まり、
     イスラム文化の担い手の暮らした地域が中心で、
     ともかく高級な一品ものであった。

     イスタンブールのトプカプサライ宮殿博物館には
     この大皿の完器(上手の画工または画家達が描いた染付)が展示されている。