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青花分銅形十雲龍紋合子 参 考 資 料 「大明萬暦年製」銘 長幅 20.5cm 器高 8.5cm (低) 9.5cm (高) |
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宋代に端緒のある分銅形の銀製大型貨(銀鋌)は のちに吉祥紋として使用された。 萬暦官窯作のこの分銅形合子は 賞賜用の合子として製作されたと考えている。 十雲龍のみを描き、皇帝の存在を誇示した合子は稀である。 呉須(青料)は潤いを持ち明るい。 それは回青(西アジア産酸化コバルト)を加えた絵の具である。 嘉靖年代に多用された回青は「蘇麻離青」(輸入品)や 平等青(中国国産)と異なり紫青色の美しい絵の具である。 胎土はもちろん精製された純良なものである。 |